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小説のテーマとは何か?物語のテーマの決め方とは?

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小説のテーマとは何か?物語のテーマの決め方とは?

この記事の作者はプロのラノベ作家です。


物語のテーマとは何か?

物語のテーマとは、乱暴に例えると「めちゃくちゃよく取り上げられがちな問題を、オリジナリティある言葉でパッケージングしたもの」です。


この「めちゃくちゃよく取り上げられがちな問題」とは例えば、


・友達と恋愛、どちらかを犠牲にしなければならない時、どちらを取るべきなのだろうか
・大多数の人を犠牲にして、大切な人を一人守ることは正しい事なのだろうか。
・大切な人を守るために、自分が傷つかなくてはならない。それは果たして幸せな事なのだろうか。
・人は一体、何のために生きるのだろうか。


上記のような問題です。


テーマの決め方。職業や固有名詞を通して扱う

ただ、上記のような答えの出ない問題を、そのままの言葉通り小説に出してしまうと、哲学書になってしまいます。


そこで何か一つの「オリジナリティのある用語」や「職業」を通じてこの問題を取り扱うと、とても深い作品が出来るようになります。


例えば、「人は一体何のために生きるのだろうか」というテーマを扱う場合、何か一つ固有名詞(特に、やりやすいのは職業名)を持ってきます。
では例としてその職業を「勇者」という事にしてしまえば、


「魔王を倒し終わった勇者。世界は平和となり、勇者たちは長い冒険を終える」というシーンをあえて一番最初のプロローグに持ってくることで、


読者目線「勇者とは魔王を倒すための存在であり、魔王が倒れた瞬間、勇者もまたアイデンティティを失う。旅を終えて目的がなくなった勇者は、これからをどう生きるのだろう」と、勇者というテーマを通じて「人は一体何のために生きるのだろうか」という問題を見つめる作品とすることができます。


つまり、「旅を終えた勇者の行く先は?」が、この作品のテーマとして固まることになります。(漫画ですが、「葬送のフリーレン」がこのパターンを取っていましたね。)


テーマは無理に決めなくてもOK

テーマは作品に存在すると、確かに強力な武器となります。
また確かに、ヒットしている小説には物語を通じて何かテーマのようなものが存在している事が多いです。


そういう意味では、小説を書く上で"はっきりこの作品はこのテーマ"というものがあった方がいいという考え方は出来ると思います。


ただ、企画を考える時点ではテーマはあまり重要ではない=企画時点でテーマをがっちり固めようとすると、あとで身動きがとりにくくなってくる。


という危険性もあるので注意が必要です。


また、これを言ってしまうと元も子もないのですが、


このテーマを企画段階で一番最初に決めることはかなり難しいです。(もちろん無理という訳ではありません。)


実際には、ストーリーを決めた後に、「この主人公を使ってこんなテーマを取り扱ったら面白そうじゃないか?」と結果的にテーマが、できあがってきたりします。


こういったことから、あえてテーマを最初に設けず、物語の流れの中であとからテーマが決まって来るような方式を取った方が良いと考えています。
という訳で結論を一言でまとめれば、


「小説のテーマは、がっちり最初から考えなくてOK。物語を作っていく中で見つかればそれで良い」です。


2023年11月25日に作成した記事


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