ラノベでウケるおっさん主人公の5つの特徴とは?
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この記事はプロのラノベ作家が監修しています。
Q.ウケるおっさん主人公の特徴とは?
最近、ラノベでも漫画でもおっさん主人公が売れてきているので、次の次は、おっさんが主人公のWeb小説を書こうと考えています。
そこで、現在売れているおっさん主人公をいくつか読んで分析した結果、人気のあるおっさん主人公とは以下のような特徴があると結論付けたのですが、合っていますでしょうか?
①おっさん主人公には、夢や目的はない。
おっさんの目的は、若い女の子が困っているので、弟子として面倒を見てあげる、引き取って育ててあげる、パーティを組んで助けてあげる、ということになる。
②、①の結果、おっさんをスゴイと褒めてくれる美少女ばかりがおっさんの周りに集まってくるが、おっさんは彼女たちを性的な目で見たりせず、父親のように振る舞う。
③おっさんは、くたびれており、少年主人公のような無鉄砲なことはしない。これまで蓄積してきた人生経験などから、含蓄のあることを言ったり、窮地を切り抜けたりする。基本的に、落ち着いており、精神的に成熟している感覚を出す。
④おっさん主人公は、なぜか物理攻撃特化系が多い、剣聖だったり、バットでモンスターをかっ飛ばしたり、力がとにかく強かったりする。
魔法を極めているというのは、レアケース。これはおそらく、肉体的な強さがカッコいいという思想がおっさんにはより強いのでないか?と考えられます。
⑤おっさん主人公は、少年主人公のように将来性で評価されるのではなく、これまでの蓄積が評価される傾向にある。例えば、鍛冶師をずっとやってきた、片田舎で剣術道場をずっと開いてきたなど。
今までは評価されず、俺の人生はこんなもんかと思っていたけど、弟子の美少女たちが全員、成功しており、成功は先生のおかげです!と、評価してきて、おっさんの凄さが世界に知れ渡っていく。というようなストーリー構造にするとウケやすい。
A.基本的には、①~⑤で頂いた分析は全て正しいと思います。特に、⑤はおっさん系ではかなり重要な要素であり、本質でもあります。
物凄い極端な例を出しますと、「年齢がかさむにつれて、演歌を好きになる人が多い」という現象と近しいものがあります。
当たり前ですが、現在日本で50代60代以上で演歌が好きな人も、10代の頃から演歌が好きだったかというとそれはあまり考えられません。
もちろん少しはいたかもしれませんが、恐らく多数派は、「子供の頃はお母さんが歌ってくれるような絵描き歌や簡単なメロデイーの曲が好きで、小学校中学校くらいからロックバンドやポップ系の音楽が好きになり、そしておっさんになってきたあたりで『最近になって演歌の良さが分かってくるようになってきたなあ』という人」が多かったのではないかと思われます。
何故「年を重ねると演歌が好きになる人が増えてくるのか」については色々理由があると思いますが、
その中の一説として、「自分が年を重ねるほど、演歌のようにゆったりとがっつかず、情緒的で、センチメンタルで『時の流れに身を任せ~』のようないわゆる「心に染みる」のような渋い魅力が響くようになってくる」からという理由が考えられます。
この演歌現象と完全に重なるわけではありませんが、おっさん主人公が受け入れられるようになった背景として、読者の平均年齢が上がり、(もっというとおっさんの年齢になってきて、)この演歌的な渋い魅力がカクヨムの世界でも求められてきたからというものが一説として考えられます。
演歌の歌詞に、「夢や目標をもって頑張っていこう」のようなニュアンスはあまり出てきません。
むしろ出てくるのは「夢や目標をもって頑張ってきたけど、なかなか人生っていうのは難しいもので、男って辛い生き物だね」といった、どこか諦めのある哀愁漂うニュアンスであることが多いです。
同様に、演歌に「若い女の子はたまらない」のようなニュアンスもあまり出てきません。
むしろ出てくるのは、「昔は恋もたくさんしたもんだ、あの頃の若い日々が懐かしい」のようなニュアンスです。
こういった「色々あきらめたこともあるが、今はそのあきらめたことも含めてゆっくり前を向こう」的な演歌的ニュアンスはおっさん主人公に直結します。
そういった意味で、頂いた①~⑤は全て「演歌的ニュアンス」のある要素なので間違っていません。
また、おっさんは「過去の自分の偉業」をほめられたい生物でもあるので、おじいちゃんが孫に将棋を教えたがるではないですが、過去の研鑽を若い人がほめてくれるというのもかなり強いテンプレです。
2025年10月16日に作成した記事
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