Web小説でストレス展開を上手に入れる方法とは?
テキスト
- 内容
- ライブラリ
️この記事はプロのラノベ作家が監修しています。
Q.Web小説でストレス展開を上手に入れる方法とは?
ある大判ラノベを読んで、非常に恐ろしい展開がありました。
なんと、主人公とヒロインが作成した農業用の道具が、失敗作だったという展開です。
これによって、主人公は自分は何でもできると勘違いしていたが、もっとしっかり勉強していこう、と思うようになります。いわば、失敗からの精神的成長を描いている展開です。
通常、なろう系では主人公は絶対に失敗などしないのですが、最近、人気のある大判ラノベを読むと。
主人公が、敵から殺される寸前まで追い詰められるようなものもあります。
こういった展開を入れると、Webではブクマが剥がれる、評価率が下がるので、とても恐ろしくてできないと思っていたのですが、売上好調で、Webでも人気のようです。
なぜ、この展開が許されるのか? 前提条件がいくつかあるように思えます。
①ストレス展開は、最低でも中盤に差し掛かってから、まだ作品への信頼度が獲得できていない序盤で行うのはリスキーすぎる。
②逆転期待感を出す。主人公が獲得したスキルはゲームでは微妙だったが、ゲームが現実となった世界ではぶっ壊れ性能と化す、といったことをナレーションとして語る。
つまり、主人公は挫折はするけれど、これから成功することが、確約されている。
③主人公の行動が、領民のため、仲間のためなど、今後のカタルシスに繋がるように設計されている。
④主人公がまだ未熟であり、成長の余地を残しているように書かれている。成長型主人公である場合。
おそらく、ストレスがまったくない作品が良いのではなく、カタルシスに繋がるように適度にストレスを入れるのが良いのではないか? と考えていますが、いかがでしょうか?
A.ストレス展開の前に、著者としての信頼度を稼ぐことをおすすめします。
結論としては「カタルシスに繋がるように適度にストレスを入れるのが良い」のが正解なのですが、
本質的な問題としてあるのは、読者目線ではそのストレスが「カタルシスにつながるような適度なストレス」なのか、「カタルシスに全くつながらない本当にただのストレス」なのかが、ストレスが出た段階では見分けがつかないという点です。
一番わかりやすいのは、「その作品の著者が、すでにほかの作品をいくつも完結させており、カタルシスをうまく書くのが上手な人と認識されているパターン」です。
この場合、新しい作品で多少ストレスのある展開が出てきても、読者は「ああこの人はこのストレスをあとからうまくカタルシスに変えてくれるのだろうな」と信頼ができるので、多少ストレスがあっても読み進めることができます。
しかし、初めて作品を投稿する著者が突然1作目でストレスフルな展開を描いた場合、読者的には「この人はただストレスを書いているだけで気持ち良い展開にならないのではないか」という不安がつきまといます。
もしも著者がどれだけカタルシスにつながるように計算をしたうえでストレスを入れていたとしても、読者にはそれがわからないのです。
そのため、恐怖心から「この作品はやめておこう」ということになってしまいます。
なのでおすすめなのは、(特にまだ投稿を初めて間もない方にとっては)、著者としての信頼度を稼ぐことをおすすめしています。
例えば、大きなストレスが発生する話の最後に、「主人公〇〇は、この逆境を気持ちよく撃破(挽回、クリア、等)する予定です。
面白ければぜひコメントと☆を~」というコメントを打ってしまうというのはメタですがかなり良い手段です。
そうでなくとも、例えば作中で賢者的なポジションのキャラクターに「主人公〇〇はこの逆境をいとも簡単にクリアするだろう……」のようなことを言わせて、読者に対して「明らかに主人公が今後活躍することが確約されている」ことを示すのもありだと思います。
「今後のカタルシスに繋がるように設計する」ことはとても重要なのですが、
「著者本人が、そのあたりの設計をちゃんとやってますよとアピールすること」は、似ているようで全く違う対策です。
設計をしたうえで、ちゃんと設計してるよアピールも加えて入れることが、もしストレス展開を入れるのであれば重要なことだと感じます。
2025年11月26日に作成した記事
エンタメノベルラボに入会するとより高度な情報が閲覧できます。
ぜひ入会してください!
フォローしたサロンの情報を、ご登録のメールアドレスにお届けします。
サロンをフォローする
-
男性向けラノベの女性主人公に必要不可欠な3つの特徴とは?
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 Q.男性向けラノベの女性主人公には「無双」が必要不…
テキスト
-
創作活動は自分を追い込むことで限界以上の才能を発揮できるでしょうか?
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 Q.創作で自分を追い込むことで、限界以上の能力が発…
テキスト
-
Web小説コンテストを受賞【エンタメノベルラボ】メンバーのインタビュー
2024年3月20日、エンタメノベルラボでWeb小説コンテストの受賞されたメンバーが現れた…
テキスト
-
ライトノベルで日常系を書くための2つのコツ
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 日常系のライトノベルは難易度が高い 漫画ではなくラ…
テキスト
-
超初心者向け「起承転結の書き方」。作家わかつきひかる先生の小説講座
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
物語の書き方。ストーリーの本質とは「変化」と「納得感」である
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 Q.タイトルが意外性と説得力だとしたら、ストーリー…
テキスト
-
Web小説で最もウケる無双は、【格上を倒す】こと
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 Q.最近、最もウケる無双は、【格上を倒す】ことだと…
テキスト
-
ラノベのセリフの書き方のコツ6つ。プロ作家がお答えします
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 Q.ライトノベルのセリフのコツは以下の6つだと考え…
テキスト
-
コミカライズ原作賞を受賞。エンタメノベルラボメンバーのインタビュー
2024年3月6日、エンタメノベルラボでWeb小説コンテストのコミカライズ原作賞を受賞され…
テキスト
-
感覚派、理論派の作家はそれぞれ何を努力すると結果につながる?
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 Q.感覚派、理論派の作家はそれぞれ何を努力すると結…
テキスト
-
ラノベで読者を感動させる方法とは?
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 Q.読者を感動させる方法について。 ラノベ新人賞受…
テキスト
-
ラノベヒロインを魅力的にする2大要素。「善人」「主人公が好き過ぎる」
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 Q、最近のラノベを読んでいて感じるのが、ヒロインの…
テキスト
-
小説の書き方。自作が面白いと自信を持てて読者からも評価されるには?
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 Q.書いた作品が自信作だとボロボロな評価となり、自…
テキスト
-
コメディをやるためのキャラクター構築理論
プロのライトノベル作家によるキャラクター構築理論です。 キャラクターとは3つのレイヤーから…
テキスト
-
キャラ立てに役立つ心理学・作家わかつきひかる先生の小説講座
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
Web小説コンテストを受賞。エンタメノベルラボメンバーのインタビュー
2024年1月31日、エンタメノベルラボでWeb小説コンテストを受賞されたメンバーが現れた…
テキスト
-
ミステリー小説のトリックをどうやって考えますか?講師、梶永正史先生
このミス大賞受賞作家:梶永正史先生による講座 プロのミステリー作家、梶永正史先生が、作家志…
動画
-
「ゾンビものを書こう!」作家わかつきひかる先生の小説講座
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
「ログラインをから作るヒーロー物」作家わかつきひかる先生の小説講座
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
魅力的キャラクターの作り方講座。重要な3つのポイント
ゲームシナリオライターの方によるキャラクターの作り方講座です。 ライトノベルにも応用できる…
動画
オンラインサロン情報
7日間無料
小説家オンラインサロン【エンタメノベルラボ】書籍化&新人賞受賞者多数!
サロン紹介
- 運営ツール
- DMMオンラインサロン専用コミュニティ