小説は作者の書きたいことを全面に出した方が人気が出る?
テキスト
- 内容
- ライブラリ
この記事はプロのラノベ作家が監修しています。
Q.最近のカクヨムやweb出身の小説を読んでて思うのですが、最近そこまで読者ニーズというものを意識しなくてもいいんじゃないかと思っているところがあります。
読者ニーズとの付き合い方で、読者ニーズを満たすことが書籍化への近道と考えていました。ですが、最近のライトノベルはそれよりも作者のやりたいことが前面的に出ているように思えます。
如何にして読者ファーストの視点で、読者を楽しませるか、読者のニーズ、気持ちいいポイントを攻めるべきかと考えていましたが、今はそれよりも作者が書いてて楽しいもの、作者の楽しんで書いてるのがわかる作品に読者がついてくるイメージです。
読者ニーズを疎かにしてはいけませんが、今のカクヨムだと読者ファースト展開よりも作者が勢いに乗れる展開の方がランキングを上がりやすく、書籍化を決めている印象があります。
この辺の作者が勢いに乗れる展開、作品と読者ニーズとのバランス感覚についてお聞きしたいです。(どれくらいの割合で書くといいのか、あるいは多少読者ニーズを無視してでも作者のやりたい展開を押していくべきかなどです)
A.すでに上級者であるのなら読者ニーズのことは気にせず自分のやりたい技をどんどん試してしまってok、もし上級者でないのならやりたい技の前にもう少し環境についての研究をしてもよいかも
作品と読者ニーズとのバランス感覚については、大変難しいですが、フィギュアスケートのようなイメージが、わかりやすい例えになるのではないかと思っております。
「作者のやりたいことを前面的に出すことが大事か」については、「スケートプレイヤーがやりたいスケートの技を積極的に使って良いか」という質問にあたり、これはその通りであると思います。
ジャンプや回転技や、フィギュアスケートには様々な技があるかと思いますが、どれも得点になる技だとは思うので、プレイヤーが得意でやってみたいと思う技を前面的に出していくことはとてもよいことかと思います。
「この特定の技を必ずやらなければ得点が入らない」ということはありませんし、作者が得意な技を繰り出していった方が、勢いもついて得点になりやすいというのにも全面的に同意です。
一方で、「投稿サイトというプラットフォームについてあまり研究せずに、自分のやりたいことを前面的に押し出してればそれだけで受けるのでは?」というのは、少し違うかもしれないと個人的には思います。
これは、「氷の上とかいう特殊なフィールドについてあまり研究しなくても、とりあえず自分のやりたい技を繰り広げてばそれだけで受けるのでは?」という質問に相当すると思うのですが、
氷の上という特殊なフィールド上に、全く研究なしでつっこんで行ったら、技を繰り出すどころか恐らく滑ることすらできません。確実に転倒します。
繰り出す技以前の問題として、氷の上での基本的な滑り方すら知らないのに、『よし自分は回転技で得点を稼ぐぞ』と決めても、回転することはおろか滑れさてしないのだから結果的にうまくいくことは少ないだろうという考え方です。
カクヨムやなろうというプラットフォームは、スケートにとっての氷の上のように、練習や研究なしにはまともに滑れることも難しい空間であるという認識です。
つまり、まず技を繰り出すベースとして最低限のプラットフォームの研究=読者ニーズの研究は必要であるように思います。それは、回転技を出したいならまずはスケートリンクを滑れるようにしよう、というのと同質的です。
そして、ある程度の研究ができている=氷の上で滑れるようになったのであれば、その上で回転技を使ったりジャンプ技を使ったり、技のレパートリーを自分の得意なもので固めていくというのはありだと思います。
読者ニーズを意識しなくても小説を書けるという時点で、「わざわざ滑り方を意識しなくても氷の上を自由に滑れる」くらいの上級者感があるので、もしすでに上級者であるのなら読者ニーズのことは気にせず自分のやりたい技をどんどん試してしまってok、もし上級者でないのならやりたい技の前にもう少し環境についての研究をしてもよいかも、というのが、個人的な考えになります。
2024年11月6日に作成した記事
エンタメノベルラボに入会するとより高度な情報が閲覧できます。
ぜひ入会してください!
フォローしたサロンの情報を、ご登録のメールアドレスにお届けします。
サロンをフォローする
-
キャラ立てに役立つ心理学・作家わかつきひかる先生の小説講座
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
Web小説コンテストを受賞。エンタメノベルラボメンバーのインタビュー
2024年1月31日、エンタメノベルラボでWeb小説コンテストを受賞されたメンバーが現れた…
テキスト
-
ミステリー小説のトリックをどうやって考えますか?講師、梶永正史先生
このミス大賞受賞作家:梶永正史先生による講座 プロのミステリー作家、梶永正史先生が、作家志…
動画
-
「ゾンビものを書こう!」作家わかつきひかる先生の小説講座
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
「ログラインをから作るヒーロー物」作家わかつきひかる先生の小説講座
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
魅力的キャラクターの作り方講座。重要な3つのポイント
ゲームシナリオライターの方によるキャラクターの作り方講座です。 ライトノベルにも応用できる…
動画
-
創作で自分の小説がおもしろくないと感じた時は、成長している時
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 自分の小説がおもしろくないと感じた時は、成長してい…
テキスト
-
小説のプロローグの書き方。冒頭の重要なポイントとは?
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 プロローグに限った話ではないのですが、小説における…
テキスト
-
小説プロットがおもしろいかの判断はどこを見れば良い?講師、梶永正史先生
このミス大賞受賞作家:梶永正史先生による講座 プロのミステリー作家、梶永正史先生が、作家志…
動画
-
小説のテーマとは何か?物語のテーマの決め方とは?
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 物語のテーマとは何か?物語のテーマとは、乱暴に例え…
テキスト
-
キャラクターを立たせるために効果的な設定「矛盾した職業」
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 キャラクターを立たせるために手っ取り早いのは、「矛…
テキスト
-
小説の書き方の基本原則3つ。これさ押さえれば初心者脱出!
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 文芸、ラノベ、Web小説問わず、小説の書き方の基本…
テキスト
-
小説をエタらずに10万字以上書くための3つのコツ
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 小説を書き上げる最大の壁となるのが以下の2つです …
テキスト
-
初心者向けゲームキャラクターの作り方講座。人気を生み出す秘訣
ゲーム業界歴:約20年、 関わったゲームタイトル数:30本以上の プロのゲームシナリオライ…
動画
-
小説初心者がプロ作家にステップアップするための方法。5段階
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 プロ作家になるまでの5つの段階①・2000~1万文…
テキスト
-
ラノベのキャラの掛け合い。おもしろい会話シーンの書き方
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 掛け合いで重要なのは状況設定力 ラノベのキャラの掛…
テキスト
-
小説が著作権侵害になるケース。盗作をされた場合の対策
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 「盗作」とは何か?「盗作」とは「著作権侵害という形…
テキスト
-
ラノベにおけるオリジナリティとはキャラのこと
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 ラノベにおけるオリジナリティとは ✘今までに見たこ…
テキスト
-
三幕構成と感情グラフで作る『異世界恋愛』小説の書き方
なろう異世界恋愛から何度も書籍化されているプロ作家さんによる『異世界恋愛』小説の書き方講座…
テキスト
-
ラノベの書き方で重要なのは「主人公キャラの好感度を下げない」こと
この記事の作者はプロのラノベ作家です。 今回は、中級者以上の向けの内容となります。 小説の…
テキスト
オンラインサロン情報
小説家オンラインサロン【エンタメノベルラボ】書籍化&新人賞受賞者多数!
サロン紹介
- 運営ツール
- DMMオンラインサロン専用コミュニティ