無双系の小説では主人公より強い敵、同格クラスの敵がいた方が良い?
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この記事の作者はプロのラノベ作家です。
Q、無双系では、主人公より強い敵対者、あるいは主人公と同格クラスの敵対者がいた方が良い?
ちょっと最近、分析したことがあって、プロ作家さんと答え合わせをしたいです。
無双系では、主人公より強い敵対者、あるいは最低でも主人公と同格クラスの敵対者がいた方が良いのではないか、という仮説を立てています。
強い敵対者がいた方が、これから物語が盛り上がっていく期待感(バトルの予感)が発生し、人気が長持ちすると分析しています。
今から3年前になりますが、有名なラノベ作家さんの講座を受けた際に「主人公は作中最強ではない方が良い」とおっしゃっていました。
これについて、本当にそうなのか? とずっと考えていたのですが、アニメ化までするなろう系を分析すると、確かにそうなっているように思います。
「転すら」「失格紋」「魔王学院」「俺だけレベルアップな件」「パリィ」などです。
これらの共通点として、序盤(一巻以内)で主人公より強くて、主人公といずれ敵対する存在がいることが示されています。
パリィなどだと、主人公はほぼ最強だけど、ぶっちぎりで強い訳でないくらいのバランスです。
毎回、敵と戦う際は苦戦しています。
おそらく、主人公が本当に作中最強だと物語の緊張感や期待感が無くなるためではないか? と考えています。
また、強い敵がいるということが、主人公が強くなる動機に繋がっていると思います。
主人公は作中最強ではないけれど、いずれは最強になれると匂わせて、毎回適度に苦戦するくらいのバランスが、無双系では最良ではないか?と考えていますが、いかがでしょうか?
A.主人公が最強であるかどうかについて、結論的には「主人公は最強であった方がいい」というのがライトノベルにおける答えと考えて間違いありません。
(もしくは、「主人公が序盤は弱いが、後々最強になるんだろうという予感が最初から匂ってきている」のであればOK)
一番分かりやすいイメージが、アンパンマンかと思われます。
アンパンマンに備わっているテンプレ設定は、
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①とりあえず作中ではほぼ最強クラスのキャラ
②顔が水に濡れると弱くなるという弱点がある(=最強だが、弱点持ち)
③基本的には絶対敵には勝てる
④しかしたまに劇場版アンパンマン等で、アンパンマンすら勝てるか怪しい最強キャラが出てくる
(=アンパンマンが最強であるというのは揺るがない状態で、アンパンマンとは別の最強キャラが出てくる)
----
……という設定です。
つまり重要なのは、たまに実力Sランクの敵が登場することもあるが、それでもあくまでアンパンマンの実力はCランクでもBランクでもなく常に最高のSランクであるという点です。
基本的に、「実力Cランクの主人公 VS 実力Sランクの敵」というバトルを読者はあまり期待感を持ってみることはできないとされています。なぜなら主人公が最強ではないからです。
逆に盛り上がるのは、「実力Sランクの主人公 VS 実力SSランクの敵」の構図であり、この構図であれば読者は「主人公は最強」という設定の旨味を噛みしめながら、「え、主人公が最強だと思っていたのにそれより上のランクがあるのか!」という事に気付きながら格上とのバトルが始まり、気付けば主人公もSSランクになっている……といったバトルです。
(これを繰り返していくと主人公の強さがインフレを起こしてしまい大丈夫なのかという懸念があがりますが、転スラのリムルやもっと言えばドラゴンボールはこれを死ぬ程やっているので、それほど不安視する必要はないかと思います。)
まとめますと、苦戦することは重要ですが、苦戦の内訳が「Cランク VS Sランク」なのか「Sランク VS SSランク」なのか、この点を意識できるとよいのではないかと考えています。
2024年4月27日に作成した記事
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