世界観はハードで主人公は最強で前向きがラノベのヒットの条件?
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この記事はプロのラノベ作家が監修しています。
Q.世界観がハードで主人公は最強で前向きがヒットの条件?
前にノベラボ内で話題になったことがあったのですが、バトル要素のあるのラノベについては、
世界観は人がバンバン死ぬようなハードなモノで。
かつ、主要人物たちは明るくて、主人公は最強で無双して、前向きで悩まない。
というのが、大ヒットしやすいように感じています。
これは女性向けでも同じで、アニメになった『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』という作品は絵のタッチやキャラクターの性格はコミカルなのに、内容は戦争や謀略で人が死ぬシーンが描かれています。
(主に主人公の過去回想シーンで)
というより、むしろ、女性向け作品でこの傾向が強いような感じがしています。
(キャラクターはコミカル。世界観はハード)
大ヒットしやすい作品は、暴力と人の死が入っていると言われていますが、やや低年齢層向けと思われる少年ジャンプの『鬼滅の刃』のような作品でも同じなので。
世界観は、人がバンバン死ぬようなハード系にして、かつ主人公は明るくて前向きで悩まくて最強という型を使っておくと、老若男女にウケやすい作品になるのではないかと考えていますが、いかがでしょうか?
A.ご指摘の通り、「世界観はハードで人がバンバン死ぬ」「主人公は明るく前向きで最強」…という組み合わせは、実際かなりヒットが狙いやすい型だと言っていいと思います。
もちろんジャンルやターゲット層によって多少のブレはありますが、統計的な傾向として、「物語の中で人が多く死ぬ」作品の方が、ヒットする可能性が高くなる傾向はあります。これは特に漫画で顕著です。
たとえば『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『ハンターハンター』『キングダム』など、いずれも人気作ですが、登場人物やモブ含めてとにかく大量のキャラが命を落とします。(下手に数えようとすると途方に暮れるレベルです)
しかも近年では、『推しの子』のような、いわゆるバトルものではない作品でも、「人の死」を物語の核に据えていることが多いです。
また、漫画に限らず名作映画の『タイタニック』も、船の沈没によって大量の人命が失われる中で、主人公たちの想いが際立つ構成になっています。
こうした“過酷な世界観”においてこそ、「悩まず、くじけず、前を向いて進んでいける」主人公のキャラクター性がより魅力的に見える、というのは自然なことです。ある意味、「環境が厳しければ厳しいほど、主人公の光が強く見える」という構造が勝手に発生してくれる、ともとれます。
またこれもご指摘の通り、このテンプレートは男性向け・女性向けを問わず幅広く見られます。『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』のように、絵柄やキャラのノリはコミカルでも、背景に“命がかかった物語”があるというのは、むしろ女性向け作品の方が鮮明な場合も確かにあります。
そのため、仰るように「ハードな世界観 × 明るく最強な主人公」という型をベースに物語を組み立てるのは、かなり汎用性の高い選択肢だと言えます。
ただし一点だけ注意が必要なのは、「人が死ぬ=ヒット要素」だからといって、単に死を“記号”として扱ってしまうと、逆に読者の共感や感情移入を得づらくなるリスクもあるということです。
死を描くなら、そこに意味や感情、あるいは物語上の機能をしっかり持たせる必要があり、そこは逆に著者の力量を問われます。
そういったバランスにさえ気をつけられれば、このテンプレートは非常に強力ですし、現代の読者層との親和性も高いので、積極的に使っていく価値がある構造だと考えて間違いありません。
2025年4月2日に作成した記事
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