「ことのいきさつ派」と「今できること派」の思考回路

みなさん、こんにちは。

私たちの脳には、「ことのいきさつ」を反芻して、気づきを起こそうとする思考回路と、「今できること」に意識を集中して、さっさと動き出そうとする思考回路の２つがあり、ヒトは、瞬時にどちらかの回路を選んでいる、というお話は過去何度かしています。

今日は、これに関連した、実生活に役だつワンポイントアドバイスをしようと思います。

「できることから言おう」

これを覚えておくと、周りに「デキる人」と思われますよ。

上司から急に「今日残業してほしい」と言われた時、どう断る？

「今できること派」と「ことのいきさつ派」では、とっさに頭に浮かぶ断り方が違います。

「今できること派」の回路が立ち上がっている場合は、例えば、「今なら20分なら時間が作れる」とか「明日の午前中なら２時間集中できる」とか、まさに「できること」が頭に浮かびます。だから上司に対して「今日は20分しかいられませんが、明日の午前中なら終わらせることができます」と言うことができます。

一方、「ことのいきさつ派」の回路が立ち上がってしまうと、「勘弁してくださいよ～」とつい言ってしまいます。

両方とも「今日残業できないので断る」のですが、「今できること派」の回答の方が、プロ意識が高く、仕事に能動的なように見えませんか？

この世に存在するのは、「できる人とできない人」というより、「デキる回答とデキない回答」なんです。